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2008年9月28日 (日)

そして振り返る、バクダンジュース

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公演から一ヶ月も経ったのに、なぜ今さら?

と、思われる方もいるとは思いますが、振り返ります。
振り返らせて下さい。
シンクロ少女#6、バクダンジュース。

書いたつもりで書いていなかったので、遅すぎるけど書きます。
来て下さったお客様、本当に本当にありがとうございました。
みなさまに観てもらえてワタシは本当に幸せでした。
ありがとうございました。

観た方はわかると思いますが、この作品には賛否両論ありました。
中間がないんです。
おもしろいと言ってくれた方は、今までのどの作品よりも褒めてくれたし、
面白くないと言った方は、たぶん死ぬほどつまらなかった(というか許せないと
言ったほうがよいかもしれません)のではないかと思います。

シンクロ少女はじまって以来のアンケートの回収率の良さに感激し、
ひとつひとつの感想をありがたく読ませていただきました。
同じ日の同じステージの感想で、
「すごく寂しかった」
「大爆笑した」
「夢中になってみてた」
「すごい退屈だった」
などなど、お客様一人一人の感じ方がまったく違う芝居にできたのは、自分の
中ではすごく意味のあることだったと思います。
そして出来上がったDVDを観て、もう一度この作品を作るチャンスを与えられたと
しても、自分はこのような形態をとるだろうと確信しました。

この作品は、漫画家のやまだないとさんの短編、「エロマラ」をインスパイアして
作られた作品です。

参考までに…
ストーリーは、

セックスしないと生きていけない身体を持ったトリコは、学校に通いながら
娼婦をし、男友達全員と体の関係を持っています。世間では感染したら
死亡率100%の病気が流行し、トリコの周りはみんな感染していきます。
なぜかトリコだけは感染しないのですが、母親もクラスメイトもどんどん死んでいき、
やがて世界は死に対してなんの恐怖も抱かなくなります。
みんなは争うより愛し合うことを選ぶのです。
やがてはトリコも感染し、死ぬまでの間たくさんの人とセックスをして死んでいく…

というお話。

私がこの作品で何よりも感動したのは、
「好き」
という言葉は本当に心地良いんだということ(何度も口からこぼれてしまうくらい)と、
「さようなら」
という言葉は寂しい。
この2点です。
登場人物たちは、漫画と同じく若者にしました。
「死ぬ」ということを、なんとかノリで受け流そうとするには、若すぎてもいけないし、
大人じゃできないと判断してのことです。ハタチ前後の男女が、死を受け入れるでも
拒絶するでもなく、ただ「ノリ」だけでどうにかしようとする。それをお客さんが見て
どう思うか?(ここが私にとってのSF要素でした。マジメに…)

全編を通してみんなが口にする
「俺のこと好き?」
というセリフ。しつこいぐらいに繰り返されるこの言葉は、
稽古中にふと思いつきました。役者さんもお客さんも言ったことある言葉にしたい。

「俺のこと好き?」

シチュエーションはいろいろあるけど、誰でも一度は言ったことがあるのでは
ないかなと思います。私にいたってはもう、口癖です、これ。

彼らにとって「俺のこと好き?」と、互いに聞きあうのは儀式に近い確認行為です。
感染していないトリコだけは参加を許されていません。
静まり返った会場でバクダンジュースをまわしながら
何度も聞き合うシーンは、あれがベストな時間だと思います。
あまりのしつこさにどんどん不安になっていくお客さんを見たかったのもかなりあります。
怒る人もいるだろうなあとか、退屈して寝ちゃう人、もしかしたら帰る人もいるの
ではないか?などなど思っておりました。
実は園子温監督の「部屋」という作品の冒頭シーンのオマージュでもあったりします。
結局最初も最後も言っている言葉は「俺のこと好き?」だけで、だからこそ対極な感じに
したかったのですね。どっちにしろ相当しつこいですけど。冒頭も、ラストも。

小さいペットボトルに入っている緑色の液体(バクダンジュース)が、何に
見えてくるのか?
最初は慎重に扱い、渡していたバクダンジュースを、
ラストではみんなで軽々しく投げあいます。
いろんなこと想像して欲しいし、いろんなこと考えてほしいなあと思って
ああゆうつくりにしました。(もちろんある程度の方向性は示したつもりです。
わたしも役者も)

でもまあ劇場でやったらああゆう風には絶対にできなかったと思う。
ギャラリーだからできた、というのが大きいです。
私は稽古中、軽々しく、あぶなっかしく投げ合っているバクダンジュースが、みんなの
命のように見えたし、終わることのない迷宮を表しているように見えた。
泣ける時もあったし、みんながものすごく美しく見えるときもあった。
お客さんがそれぞれどんなことを感じるのか、何を思うのか、それが知りたかった。
最初は汗ひとつかいて
いなかった役者たち(蚊のなくような声で「俺のこと好き?」と聞いていた)が、
最終的にボロボロになっていく(汗をかき絶叫する)過程を見せたかった。
それを体感できるのが芝居の醍醐味なのかなと思ってみたり…。
もちろん大好きな劇団さんへのオマージュもあります。影響、かなりかなり受けました。
今まで男女の腹黒い物語ばかりやってきたので、全然違う方向で、いつもおもしろい
なと思っている人たちと同じテイストのものをやって、果たして自分に何ができるのかを
ためしてみたかったのです。

その結果、いろんな人に「こういうの求めてない」とか「こういう方向でやればよいのに」
とかいろいろお言葉をいただきまして、とにもかくにも私の心の中は「やってよかった」
という思いでいっぱいです。

親ウケはかなり悪かったですね。
普通のお芝居が始まると思ってきてくれたお客様も、がっかりした方が結構いると
思います。
「客に優しくない」
何度言われたか。
もちろんいろいろ考えたし、事前説明しようか、などなど考えもしましたが、
逆に普通の芝居をやると思って見に来た方で、これをやって
絶対喜んでくれる人もいるだろうと思って、(そしてその驚きを大切にしたくて)
あえて説明なしでやりました。
びっくりした方、すいません。

役者のエネルギーに圧倒されつつ、それ以上のパワーを必要とされた演出、
とにかく大変な作品でした。
役者に「テーマは何ですか?」
と聞かれ、
「生きるっていいよね!ってのにしよう」
と答えたのですが、なんとなくそういうものができたのではないかと勝手に思ってます。
みんなの生きるエネルギーが見えたし、それは美しくて、生きるっていいなあと
少しでも思うんじゃないか?

なんて思ってます。

しばらくシンクロ少女では、こういう作品はやらない(できない)と思いますが、
私自身、バクダンジュースでめちゃくちゃ勉強できました。

たくさんのことを試して試行錯誤しているシンクロですが、みなさま
応援よろしくお願いします。

次回もその次もめちゃくちゃおもしろい作品作ります!
ので…。

楽しみにしていてくださいね。

ありがとうございました。

 


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2008年9月11日 (木)

客演します!

楓ありすとの二人芝居…

の、前に

10月31日(金)~11月2日(日)までの三日間、
客演させていただくことになりました。

6月にも出演した、劇団今夜はパーティです。
おもしろいことやったりシリアスなことやったりハートフルだったり、
いろんな方向から攻めてくるパーティですが、次回は
どうやらシリアスらしですぜ。底意地悪い話だと素敵だなあと思います。

「ともみちゃんには悪い女やってほしいよね」

と、話した主宰の太田くん。
楽しみです。本当に、楽しみなのです。

一生懸命がんばります。

ぜひ観にきてくださいね!!

詳細は↓

今夜はパーティー 第4ノ宵
「Trigger」

脚本・演出 太田誉充

2008年10月31日(金)~11月2日(日)

☆タイムテーブル
31日(金)19時~
 1日(土)14時~/18時~
 2日(日)13時~/17時~

前売り 2000円
会場  参宮橋トランスミッション

☆お問い合わせ
TEL 090-4423-7914(ナカトモミ)
Mail tomomimisugar23@yahoo.co.jp
   (ご予約の日時、お名前、枚数をお送りください。折り返し確認のメールを送らせて
    いただきます)

詳しい詳細はまたアップしていきます!

わたしが役者で活動することには、いろんなとこで賛否両論ありまして、
自分でも「いいのかな?」と思っておりますが、やるからにはが、がんばります!

よろしくお願いします☆

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2008年9月 6日 (土)

二人芝居やります!

今年中に(11月か12月)ギャラリーor喫茶店で二人芝居やります!

ものすごい曖昧な情報でごめんなさい。

出演者だけは自信を持って書けます。

出演者は、

楓ありす(Mad Bunny)

と、

わたくし、

名嘉友美(シンクロ少女)


の、二人だけです。


付き合いのながーい
Mad Bunnyの楓ありすとの二人芝居!

ドキドキでワクワクでヒヤヒヤすね。

がんばります!

来月稽古開始…予定!

ラフな感じなのにも関わらず、女のガチンコ芝居見せます。
やらせていただきます。
詳細は追って!

よろしくお願いします!

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